前回更新から、まただいぶ空いてしいました。(看護学校を言い訳に、サボってました 笑)
さて、今回は外来レセプト3大難関の2つ目である
「挫創等の手術」の攻略方法について解説します。
今回、想定するカルテ
手術、処置の解説は、実際の例を想定しながら解説をした方が分かりやすいと思います。
そこで、今回は、診療所(病院)の診療時間外に右前腕の創傷で受診した患者さんを例に、
診療報酬の計算の仕方を考えたいと思います。
※診療時間 8:00〜16:30を想定(休診日 日曜日、祝日)
①傷の大きさ、深さはどうか
診療録(カルテ)を見て、傷の大きさ、深さを確認します。
今回は、創傷処理(筋肉、臓器に達するもの)深さであり、大きさは5cm未満です。
この表から、今回の手技料(手術の技術料)は1,400点であることが分かります。
②真皮縫合、デブリードマン加算があるか
創傷処理の手技料には、真皮縫合加算とデブリードマン加算があります。
①真皮縫合
皮膚の真皮部分(表皮よりも深い部分)を縫合したときの加算です。
※ただし、露出部(半袖、半ズボンの時に露出している部分)を縫合したときしか加算されません。
②デブリードマン加算
傷口の汚れた部分を掃除したときの加算です。
今回は、真皮縫合(右前腕部なので)もデブリードマン加算もあるので、基本点数の1400点に
460点(真皮縫合加算)と100点(デブリードマン加算)を足して
手技料は1960点になります。
③診療時間内か、時間外か
手術料には、時間外加算があります。手術をした時間や曜日はチェックをしましょう。
今回は、17時(診療時間外)の手術なので、手術料は1.4倍になります。
1960点(手技料+加算)×1.4(時間外加算)=2744点(トータルの手術料)
④薬剤料はいくらか
手術に使用した薬剤(麻酔など)は、料金を請求します。
カルテを見て使用した薬剤の名称を確認し、薬価表を見て薬剤の価格を確認します。
そして、薬剤の料金➗10=点数(小数点以下四捨五入)で、診療報酬上の点数を計算します。
※ただし、手術の際に使用した消毒液(ポピヨンヨード等)の料金は、手術の手技料に含まれているため薬材料として計算しません
⑥計算結果を適用欄に記入する
これで、手術の診療報酬計算は終わりです。
最後に、計算結果を下の図のように診療報酬明細書の適用欄に記入していきます。
⑧まとめ
今回は、診療報酬請求事務能力認定試験の実技試験(外来)で難関となる
「手術」の攻略ポイントについて解説しました。
今回もかなり、大まかな話をしているので創傷処理以外の手術(骨折の処理など)については、
点数表等を確認してください。
今回も図やイラストで、イメージしやすいようにしていますので
印刷等をして、試験会場に持ち込んでいただいてもOKです!!
次回は「糖尿病等の基礎疾患」について解説します!
一緒に、独学合格目指しましょう!!
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