今回から「診療報酬請求事務能力認定試験」に独学で合格するための勉強法を解説していきます。
「入門編」「実技対策 外来編」「実技対策 入院編」「学科対策編」「総合対策編」の全5回シリーズで解説しようと思います。
まずは「入門編」です。全5回、読んでいただければ、独学で最難関資格「診療報酬請求事務能力認定試験」も夢ではないと思います。どうぞ、お付き合いください。
①教材選び
さて、私は、医療事務の実務経験も知識も全くなかったため、ゼロから勉強する必要がありました。
そこで、最初に買ったテキストが「ひとりで学べる 診療報酬請求事務能力認定試験テキスト&問題集」(ナツメ社)でした。
![](https://i0.wp.com/ojikan.pya.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1164.jpg?resize=316%2C421&ssl=1)
様々な入門書を比較したのですが、この本が一番、字が大きくて、挫折しにくそうだと思ったので、この本にしました。
それでは、これから、この本を使った診療報酬請求事務能力認定試験の独学法「入門編」を解説していきたいと思います。
②一番、大切なこと
「ひとりで学べる 診療報酬請求事務能力認定試験 テキスト&問題集」で、基本的なことを学ぶ上で最も大切なことは「とりあえず最後まで読んでみる」ことです。
はっきり言って、意味のわからない言葉や、理解ができない考え方がたくさん出てきます。
が、気にしないようにしましょう。
今は、わからなくて良いです。
むしろ、わかるわけがないと思います。
(実際、私も全て理解できているかと言われたら、かなり怪しいです。)
それでも、合格はできます。大丈夫です。
だから、「とりあえず最後まで読んでみる」ことを大切にしてください。
③学習の仕方 その1
(1)第1章を読み、学科の内容を把握する
「第1章」が医療保険制度の基礎知識になっていて、約80ページの中に「医療保険制度」「保険給付の方法」「介護保険制度」「医療法」「医師法」「療養担当規則」など、学科試験で出題されることの大まかな内容を把握できます。
ポイント
①意味不明な言葉があっても、とりあえず読み進める
②細かい部分を覚えようとしない(持ち込み可能なので、覚える必要がない)
③一問一答テストは、とりあえずやってみる(できなくて良い)
【参考】ややこしい、医療保険制度の例(テキスト11ページ)
![](https://i0.wp.com/ojikan.pya.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/03/41a6d876090cb1bef707542065ae91d0.jpg?resize=656%2C369&ssl=1)
![おじ看](https://i0.wp.com/ojikan.pya.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/02/65257beb36a376233082e1eb31c17748.png?resize=96%2C96&ssl=1)
わからないところは「パス」!!
④学習の仕方 その2
(2)第2章、第3章を読み、診療報酬の制度を把握する
そもそも診療報酬(診療所や病院が請求する金額)は
「基本診療料」(基本料金)+「特掲診療料」(サービス料)で決まります。
ちょうどスマホ代が「基本料金」(毎月払う基本料金)+「オプション利用料」(netflixやspotifyなどのサブスク代など)で計算されるのと同じ考え方です。
【参考】診療報酬の計算の仕組み
![](https://i0.wp.com/ojikan.pya.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/03/705af63eb711d7d1946613f2a4fd103b.jpg?resize=479%2C269&ssl=1)
そして「第2章」を読むと「基本診療料」(初診料、再診療、入院基本料)という
病院の基本料金がいくら(何点)かについてわかり、
「第3章」を読むと「特掲診療料」(投薬、処置、手術、検査など)という
病院のサービス料がいくら(何点)かについて大まかに把握できます。
ポイント
①意味不明な言葉があっても、とりあえず読み進める
②細かい部分を覚えようとしない(持ち込み可能なので、覚える必要がない)
③一問一答テストは、とりあえずやってみる(できなくて良い)
![おじ看](https://i0.wp.com/ojikan.pya.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/02/65257beb36a376233082e1eb31c17748.png?resize=96%2C96&ssl=1)
⑤学習の仕方 その3
(3)第4章でレセプトとカルテを比較する
第4章(p192〜)には、カルテ(医療行為の記録)とレセプト(診療報酬の請求書)の具体例が載っています。
具体的な解き方は「過去問」を使って行うので、無理に解こうとしなくて良いです。
今は、カルテのどの文言がレセプトのどの点数と関連しているのかを大掴みすることが大切だと思います。
【参考】レセプト(外来)の例 専門用語が並ぶ
![](https://i0.wp.com/ojikan.pya.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1178.jpg?resize=309%2C412&ssl=1)
ポイント
①実際に解こうとしない(点数表がないと、ほぼ不可能)
②わからないところは、深く考えない(略称表記などは、初見では理解できないと思います)
③ひとまず外来レセプトだけチェックをして、入院レセプトは見ない(混乱を招く可能性がある)
![おじ看](https://i0.wp.com/ojikan.pya.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/02/65257beb36a376233082e1eb31c17748.png?resize=96%2C96&ssl=1)
⑥まとめ
「入門編」お疲れ様でした。
意味不明な用語、わかりにくい考え方、たくさんあったと思います。
挫折しそうになったこと、たくさんあったと思います。
それでも、最後まで読んだあなたは偉いです!!
自分で自分を褒めてあげてください。
さて、入門編が終わり、一息ついたら、本格的に実技(外来)の学習に移っていきます。
「本当の地獄は、これからだ!!」
※ちなみに、付属の「レセプト作成マニュアル集」は使わないので、読まなくて大丈夫です。